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「タナトス、俺は君を殺したくない。だから、投降してくれ!」
「いい加減にしろ、コウマ。例えどのような背景事情があろうとも、おれのやったことは善ではない。幸せな生活を営んでいる者たちを殺し壊して回った以上、おれは社会において“絶対的な悪”なのだからな。 よって、お前は社会人として何よりも“アルカディアの一員”としておれを裁く義務があるのだ。分かるか?!」 「レム、どうして助けに来てくれなかったんだ。ずっとずっと待ってたんだぜ」 「クレル、お前をここまで壊しちまったのは、俺のせいなのか? そうなんだろ、ディーガ」 「おめぇとルシェアを殺すことで、ようやく俺は忌々しい鎖から解き放たれるんだ。さっさと俺に殺されやがれ!レム!!」 「あいつもそうだったぜ。いつも傍にいたから分かるんだ。コウマ、あいつはお前によく似てる。だからだろうな、お前をもう一人の“ビシェラト”に見ちまうのは…。」 「犠牲になるのはオレ一人だけでいい。オレの代で終わらせてやる。そしてシルルを救う、必ず救ってみせる!!」 「タトリ、今どこにいるんだ? 早く…早く…会いたいよう」 「ミラグレさん、あなたは本当にこんなことが正しいと思っているんですか!?」 「……正しいも何もない……。…私はネルガル様の命令に従う…。それだけ…。あなたこそ、どうして…ネルガル様に逆らうの? シャロット」 「ねぇ、人間って何なのかな? 何をやったら人間になれるのかな? 教えてよ、お兄ちゃんお姉ちゃん」 「ナンパの確率は低いんだ」 「ウボァーー!!」 「あたしはコウマが大好きよ。それは何年経っても変わらないもの。いつまでもそばにいるから、だから…もう一度やり直しましょう。ここから…」 「わたしは間違っていたのか? それとも初めからいなくていい存在だったのかな? あははは…はははははははは!! 涙が、涙が止まらない。止まらないんだ。何でだろう」 「フェザーは裏切り者だよ。昔は虐げられる立場に居たはずなのに、今は虐げる立場に居てネメシスたちから接収し虐げるんだもの。許せるはずがないさ!! だからユウリを殺し、エルリアをも殺し、コウマも殺してやるんだ。あいつの大事なものを一つずつ奪って行ってやる。 今までしてきた行いがどれほどのものか、嫌と言うほど分からせるのさ。糞忌々しいあいつにねっ!!」 「汚い手でシャロットに触らないでくれるかしら?」 「レゼル、銃弾が尽きたの。今入れてる分しかないわ。だから作って…死にたくなければ」 「待てリエル、落ち着いて話をしよう。だからその銃口をこっちに向けるな」 「ふむ、小生の見立てではオリーブ殿は、お主を慕っていると見るが如何か? フロウ」 「困ってるようだな~?オリーブちゃん。さしずめ欲深いこわ~い大魔道師に力を奪われた。んなことだろ?」 「ごめんなさい、ハルキさんカイリさん。今は真実を話すべきじゃないんです。ですが、時が来ればきっときっとお話致しますから、それまでお待ちいただけないでしょうか?」 「見ててくれ祖父ちゃん。祖父ちゃんの跡を継いで、絶対真実を明るみにしてみせるから」 「その傲慢さが仇とならければ良いがのう。くれぐれも意固地になるでないぞ。」 「ご忠告は有難く受け取っておきますよ、オズフェルト師匠」 「コラケット、君が好きだ。君を妃として迎え入れたい。どうだ? プロポーズを受け入れてくれるか」 (あの人と出会ったのはいつのことでしょうか? そうあの日は今日みたいに…こんなように激しい雨が降り注いでいた日でした) 「ミラグレちゃんかい? 俺はフロウってんだ。ひとつよろしく頼むぜ。まっ気張らずに行こうや」 「あなたは…誰?」 「…ようやく再生できたか。少しばかり時間がかかってしまったな。おい、聞こえるか。俺の言っていることが分かるか」 「……(コクリと頷く)」 「そうか、それは良かった。俺はレゼル、お前の主人(マスター)だ。分かるな?」 「それでいい。今後ともよろしく…ミラグレ」 「ああ、もう一度ここからやり直そう。クラシス。皆と一緒に…」 「うんっ!!」 「さぁ今こそ帰ろう。俺たちの“帰るべき場所”へ。そして“更なる広い世界へ”旅立とう」 終わり。 PR |
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